世界観
舞台はあれから75年後
それは、ある日突然出現した
新たな脅威
2085年、テクノロジーはあまり進まず、思い描いていたほど便利にはなっていない世界ではあったが、大きな戦争もなく、予言されていた人類の滅亡はことごとく外れた。
しかし、それは表向きの話である、怪異との戦いにおいては大きな変化が訪れていた。
怪異は一度は終息に向かっていたが15年前に新たなタイプの怪異が出現した
「抗プラズマ強化体」の出現である。
抗プラズマ強化体は目には見えず今までの交霊師の戦法が全く通じない相手であった。
これにより他の怪異も活発化、世界は更なる混乱に陥る事になる。
国や企業が総力を上げて研究した結果一つだけ解った事があった
「抗プラズマ強化体には霊が直接攻撃する事でダメージを与えられる」
この研究結果を受け企業が取った道は2つ
1つは既存の怪異に通用していた武器を強化して立ち向かう方法を探る道
もう1つは新しい降霊手段の構築であった。
既存武器の強化が行われた事で抗プラズマ強化体にもひるませる程度のダメージは
与えられるようになった。
そして新しい降霊手段の構築、それが「縁契り」である。
縁契りとは今までの武器や体に霊を宿すのとは違い「霊を召還してパスをつなぐ」方法である
パスをつなぐ事で霊に交霊師の霊力を送り込み増幅させて攻撃するのだ。
しかし、パスをつないでいる以上霊が受けたダメージはそのまま交霊師の負荷となる。
そのため交霊師の殉職率は再び上昇傾向にあった。
各企業もこれには頭を抱えることになり、大企業はこれを人材の早期育成と人海戦術による
負荷の分散で乗り切った。
問題は残った中小企業である。既存の戦法が通じなくなった事で交霊師を引退する者も多く、大抵の人材は大企業に吸われて行くため人が集まらなくなったのだ。
しかし中小企業は幾つかの企業が共同戦線を張る「企業連盟」というシステムを構築。
少ない人材でギリギリ各現場を回して行った。
この状況において国は手をこまねいていたわけでもなく。
1、「企業連盟」の推奨と補助金の増額
2、交霊師を抱える企業と警察との連携を強化する法の整備
3、国立で交霊師の育成学校の設立
を行った。
これにより現在は人材不足も回復傾向にあり、中小企業も息を吹き返しつつあった。
月影怪奇探偵事務所も一時は倒産の危機に追い込まれたがなんとか息を吹き返しつつあった。
現在の所長は3代目の「タカナシタイガ」が勤めており。最近、新入社員の募集を行った。
75年前と同じく新入社員の応募から物語は始まる。
そう、歴史は繰り返すのだ・・・